「スッキリ すう太」を使うSさん 老夫妻の 例

「スッキリ すう太」の優しい吸引を好まれて、使用していられる Sさん老夫妻をお訪ねしました。

はじめは、マルチACコンセント電源の差し込みが緩くて、吸引回数が増えてくると、夜に止まるようなトラブルで訪問しました。
結局は、寝ている間の充電で、1回あたり長い吸引時間をかけていますから、電池の充電量が追いつかなくなった症状です。

問題が解決しましたから、お願いして資料用の吸引のビデオを撮影させていただきました。
その中で下記問題点を発見しました。

●カテーテルの後始末
ビデオを撮影して編集時に判明したのですが、カテーテルの袋に戻しています。
肺炎球菌などの細菌増殖が心配されます。直ちに、消毒液に漬けるべきです。
この状態で取り出して再使用はアルコール綿で外側拭きをしても問題があります。

「消毒薬は毒」ですから、濃い消毒液に漬けて、後はまとめて水洗乾燥が合理的です。
当初1日3回程度の吸引とお聞きしていましたが、現在は7回程度とのことで、まとめて清潔に水洗乾燥するには使用されているカテーテルの数が少ないように感じました。
1日の吸引回数分が、清潔に水洗乾燥した状態で用意されていることが望まれます。

●アルコール綿
吸引直前にカテーテル外側を清潔仕上げするアルコール綿 単包市販品(在宅で沸騰水さまし後10%消毒アルコールを調合して作った5%アルコール綿の場合もある)をいつ手に持ったかが不明です。
手指消毒と兼用していますが、体温で短時間に揮発して消毒の効力がなくなりますから、手洗い、手指消毒とカテ外側清潔仕上げは分けて行うべきです。
アルコールは芽胞をのぞく細菌に広範囲に効果のある消毒薬ですが、10秒程度湿っている必要があります。

●吸引時間
時間がかかりすぎて、何度も出し入れしていますから、口腔内の細菌の気管への落ち込み量が多くなります。
気管に細菌が多く入り、カテーテルでの長時間刺激があると、いずれも痰量が増加して悪循環になります。
吸引は1回15秒程度ですませるべきですが、「おじいさんが舌でカテーテルを遊ぶ」と言われるように、挿入まででさえ20秒程度の時間が経過しています。

●症状と気管と呼吸器に関する推察(吸引する痰の粘稠度、色、量)
おじいさんが「ゴロゴロ」音をだすのは、さらなる吸引を要求しているのでしょうか。
ゴロゴロ音が出るのは、液体が残っている証拠です。
「ミルクのような多量の痰」と言われますが、気管は細いパイプですから、多量にあれば窒息します。
この痰は肺の深部に滞留したものです。
そこは、細菌の培地となり、酸素交換のない無気肺を形成しているわけですから、見逃すべきではありません。
残留している痰の量について、専門的な解析を、病院で行っていただくべきでしょう。
それから1日あたりの吸引回数を増加して50ミリリットル程度になるようにするべきです。
病院での適切な吸引カテーテルの挿入位置、時間指導を行っていただく必要があると感じました。
ご老人で、知識、技術、体力が不足の場合、若い家族の援助も必要です。

*.mpg ビデオファイルの実行にはウィンドウズメディアプレーヤーのインストールが必要です。

このビデオで明らかになる「スッキリ すう太」使用上の注意点。
◎処理が簡単で、ティッシュを捨てて入れ替えるだけ。
毎回の滓チューブ洗浄がない。
軽量なティッシュ容器の1日1回水洗。

◎水を使わないことによる毎回の吸引量の把握が症状を診断に役立つ。

(ビデオでは下記長所を生かしていない。)
◎繰り返し使用を前提としたカテーテル清潔処理が、従来手技に比べて合理的で簡単。
「消毒薬は毒」を前提に「毒を人には使わない。」を基本にして、安価で良質の消毒薬(例 次亜塩素酸ソーダー商品名 キッチンハイターまな板消毒濃度、ミルトン、ピューラックスなど)で、まとめ消毒、水洗、乾燥することで、毎回清潔なカテーテルを使う。
この清潔再生は、感染制御の原則である予洗を無視しています。理由は濃い消毒液で、家族や環境によって媒介された細菌は浸積消毒液で遮断されているから内部に残る患者の吸引物は、水洗時に薄めることでリンスより清潔な水洗乾燥が可能と期待できるからです。患者の体内に入れないで使用される消毒液は、微妙な濃度を管理する必要もなく、濃くても構わない容易な消毒液濃度管理で十分です。

「清潔水、一度リンス(水洗、浸積)で不潔水(細菌培養液)」だから、単回消毒、水洗、乾燥ができるので在宅では最高度の清潔処理が出来ている。

◎まとめ消毒、水洗、乾燥は、単回処理の積算時間に比べて、1本あたりの処理時間が短く合理性があり、緊急吸引にも即時対応出来る。

◎消毒液に浸積するまでの、湿った喀出物は、水洗の必要などまったくなくて、健康な生活と同じくティッシュで拭いておくことで十分に清潔な環境である。

在宅医療関係者へのお願い。

これら抜群の長所を、在宅医療に戻っていただく時にしかり教えていただきたいのです。
このビデオのように取り出したカテーテルの袋に収納してしまうなど、患者家族は、どこかで見た安易な方法があると簡単にまねたり、当座のまちがった工夫をしてしまうものです。
病院での単回使用カテーテルを捨てるために袋に戻すなどは、在宅医療に戻る患者家族にとって、危険な手技(作法)になることをこのビデオが証明しています。
レストランで、お箸を食後に袋に戻すのは、単回使用だから正しいエチケットなのですが、在宅医療に戻る患者の多くは、経済的な事情からカテーテルを壊れるまで、自己責任で清潔に再生して使う必要があります。
厚生労働省医政局長通達いらい、病院ではすでにカテーテルの水洗は全く行っていないはずです。
カテーテルの清潔再生方法は、院内感染のおそれがない在宅では、弊社の「消毒液は毒、毒を体外で使い水洗して清潔にする、毒を患者に入れない吸引」 は、現在最も進歩した吸引のカテーテル再使用手技です。」
院内感染を防止するために、適当な時間、清潔水で薄めて1本を使用していた使用方法には、リンスの清潔洗浄保証は得られない点と、不潔の予測が出来ない間に新品交換するという不経済性の欠点があります。
そのために、これからの在宅吸引のカテーテル清潔再生は、ティッシュで拭いて確実な消毒液(人体には毒)に漬け、それから水洗乾燥して清潔に仕上げるほうが優れています。
当然、水を吸引しなかった「とれ太」のティッシュ廃棄処理も簡単に(ドライに行うことができます。

医療関係者は、数十年来微調整で進行してきた手技が、溜め込みを廃して単回廃棄に劇的に変化した「スーパー 吸引システム」では、溜めないことがもたらした安全と軽快性の背後にある新規性故の微調整程度で済まない手技の変更に注意を向けていただきたいのです。

溜めた水で水洗しないほうが清潔という「スーパー 吸引システム」の理解なしに安価だからと安易に取り組むべきではない。
いかに忙しくても、患者のためにある医療を、説明を理解せず使う横着は良い医療とはいえないのです。
弊社も、この手技に至るまで、感染制御フォーラムや諸先生のご意見をうかがい、改良を重ねた手技ですから、在宅医療では現在最も進歩した吸引手技と自負しています。
このビデオでも、往診医とナースが水を使わないことに、とれ太を湿らせた後で気づくというリスキーな話がされているが、家族もこうした危険を認識して遠慮なく医療関係者に学習していただき、便利な医療器を使わなければならないと考えます。

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