白血病 骨髄の治療について
B-78-161(B-25-97)
近赤外光線治療について
 がん化した細胞が急速に増殖することを遅らせたり ガン細胞を退治できるのが近赤外光線という電波治療です
 人体に無害な近赤外線を照射してがん細胞を消滅させる新しい治療法の開発が、世界の注目を集めている
http://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/077539f382b93d2cf4d21c63c646e2e2
近赤外光線免疫療法はガンを殺すことができる
近赤外光線免疫治療法」と言い、米国立がん研究所(NCI:National Cancer Institute)の小林久隆・主任研究員が開発した。
がん患者を対象にする臨床試験も順調に進み、2~3年後の実用化を目指している。
がん治療法には、「外科手術」「放射線療法」「化学療法」の3つがあるが、外科手術は患者の身体への負担が大きく、
他の2つは副作用がある。転移・再発防止などにも課題があった。

これに対し、小林氏の開発した新しい治療法はがん細胞の死滅率が極めて高く、ほとんどのがんに適用できる
やっかいな転移がんにも有効だ。副作用がなく、必要な設備や薬品は安価なので、医療費の削減にも大いに貢献しそうだ。
オバマ大統領が2012年の一般教書演説でこの治療法の発見を取り上げ、「米国の偉大な研究成果」として世界に誇ったことを
覚えている方も多いだろう。

近赤外線を使うがん治療は、従来の医学の常識からすると全く予想外の方法だと思います
その仕組みや特徴について、分かりやすく説明していただけますか。

小林 この治療法は、がん細胞だけに特異的に結合する抗体を利用します。その抗体に、近赤外線によって
化学反応を起こす物質(IR700)を付け、静脈注射で体内に入れます。抗体はがん細胞に届いて結合するので、
そこに近赤外線の光を照射すると、化学反応を起こしてがん細胞を破壊します。

近赤外線は、波長が可視光と赤外線の中間に位置する光です。治療には近赤外線のうち、波長がもっとも
短く(700ナノメートル:nm、1nmは10億分の1メートル)エネルギーが高い光を使います。IR700はフタロシアニンという色素で、
波長700nmの近赤外線のエネルギーを吸収する性質を持っています。その化学反応で変化したIR700ががん細胞の膜にある
抗体の結合したたんぱく質を変性させ、細胞膜の機能を失わせることによって1~2分という極めて短時間でがん細胞を破壊します。
その様子を顕微鏡で見ると、近赤外線の当たったがん細胞だけが風船がはじけるようにポンポンと破裂していく感じです

図1:近赤外線を使った新しいがん治療法

これほどがん細胞の選択性が高い治療方法は過去になかった

これまでのがん治療法は副作用が患者さんの悩みでしたが、この点はいかがでしょうか。
小林 この治療法には、ほぼ副作用はなく、安全性が確認されています。これはとても重要なポイントです。
そもそもがん以外の正常細胞には抗体が結合しないので、近赤外線が当たっても害はありません。
また抗体が結合したがん細胞でも、この特殊な近赤外光が当たらなければ破壊されません。
つまり抗体が結合して、かつ光が当たったがん細胞だけを破壊するという高い選択性を持つ治療法なのです。
これほど選択性が高いがんの治療法は過去にありませんでした。

近赤外線はテレビのリモコンや果物の糖度測定などに使われるおなじみの光です
可視光と違って人体をある程度深くまで透過しますが、全く無害です。
抗体は、米国食品医薬品局(FDA)ががん治療に使うものを20数種類認可しており、毒性が少ないことが証明済みなので、
現在は、まずこの中から選んで使っています。IR700は、本来は水に溶けない物質で体内に入りませんが、
中にシリカ(ケイ素)を入れて、水に溶ける性質に変えています。1日で尿中に溶けて排出されるので、これも人体には無害です。

全身のがんの8~9割はこの治療方でカバーできる

――この治療法はどのような種類のがんに対して有効なのでしょうか。

小林 皮膚がんのような身体の表面に近いものだけでなく、食道がん、膀胱がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、腎臓がんなど
、全身のがんの8~9割はこの治療法でカバーできると思います。近赤外線の照射はがんの部位に応じて、
体の外から当てることもあれば、内視鏡を使うこともあります。がんの大きさが3cmを超えるような場合は、
がんの塊に細い針付きのチューブを刺し、針を抜いて代わりに光ファイバーを入れ、塊の内側から近赤外線を照射します。
話が少しそれますが、この治療法は再生医療にも役立ちます。例えばiPS細胞で臓器や網膜用のシートを作るとき
中に悪い細胞がごく一部混じり込んで発がん性を示す心配があるのですが、そこにこの抗体をかけて光を当てれば
、悪い細胞を一瞬ですべて破壊して取り除くことができます。他の正常な細胞にはダメージがなく、
安全なiPS細胞シートや人工臓器を作ることが可能になるのです。

現在300人を対象に効果を試験中。2、3年後に実用化できる可能性

――臨床試験はどの段階まで進んでいますか。また実用化の承認が得られるのはいつ頃の見通しでしょうか。

小林 臨床試験の認可はFDAから2015年4月に出ました。治療法の毒性を調べるフェーズ1は、頭頸部の扁平上
皮がんの患者さん10人を対象にして行い、全く問題なく終わりました。この10人はがんの手術をした後に放射線治療や
化学療法をやっても再発し、どうしようもなくて、私たちの臨床試験に参加した方たちです。

現在は30~40人の患者さんを対象に治療効果を調べるフェーズ2に入ったところです。この治療法には副作用がなく、
抗がん剤のような蓄積量の上限がないので、何回でも繰り返し治療することができます。実際にフェーズ2では、
既に一度で治りきらなかった患者さんに繰り返しの治療を行っています。

この先、一般的には従来方法との比較検討をするフェーズ3に進むのですが、もしフェーズ2で顕著な効果が出れば
、フェーズ2を300人程度まで拡張してフェーズ3を省略し、治療法としての認可を受けられる可能性があります。
私としてはこの過程を経て2~3年後に実用化する計画です。 

転移がんは活性化した免疫細胞が攻撃に行く

――この治療法は近赤外線を当てたがんだけでなく、別の場所に転移したがんにも有効ということですが、
どういうメカニズムが働くのでしょうか。

小林 転移がんについては、2つの方法を使います。1つは今お話した、がん細胞に光を当てる方法です
この方法でがん細胞を壊すと、いろいろながんの抗原(壊れたタンパク質)が一斉に露出します
すると、正常の細胞は全く治療の影響を受けませんので、すぐ近くにいる健康な免疫細胞がこの抗原を食べて
情報をリンパ球に伝えます。リンパ球は分裂して、その抗原を持つ他の場所にあるがん(転移がん)を攻撃しに行きます。
これが転移がんに対する免疫を活性化する主要な仕組みです。

もう1つは、昨年パテントを申請し、今年8月に論文として発表したばかりですが、がん細胞を直接壊すのではなく、
がん細胞の近くにいる免疫細胞ががん細胞を攻撃することを邪魔している免疫抑制細胞の中で主要な細胞である
制御性T細胞を叩く方法です。この方法では、IR700を付けた抗体を制御性T細胞に結合させ、近赤外線を当てて壊します。
するとがん細胞の近くにいる免疫細胞は邪魔者がいなくなるので直ちに「OFF」から「ON」に切り替わり、
数十分のうちに活性化してがん細胞を壊します。さらに血流に乗って全身を巡り、わずか数時間のうちに転移がんを攻撃し始めます。
がん腫瘍内にいる免疫細胞はほとんどすべて、がん細胞のみを攻撃するように教育されており、免疫の効きすぎが
原因になる自己免疫疾患のような従来の免疫治療で起こる副作用は起きないので安心です
                        図2: 近赤外線のがん免疫療法の仕組み

図2: 近赤外線のがん免疫療法の仕組み

この2つの方法のうち、制御性T細胞を破壊するほうが、転移がんへの効果が大きいことが分かっています。
この治療法はすでにマウスでの前臨床試験が終わり、NIHがパテントを取ってベンチャー企業にライセンス供与しています。
私たちも常に技術面で支援していますが、今後はその企業が臨床治験の開始へと全力を挙げてくれると思いますし、
それが米政府のライセンス供与の条件にもなっています。
最終的には、患者さんの病状や進行状態に応じて、この2つの仕組みの治療法を適善に組み合わせて、それぞれのがん患者さんを治療す

 病院ではできない自宅で免疫力をつけて ガン細胞を眠らせる 
白血病 骨髄バンク                                                                                 
 白血病には、さまざまな種類があります。
大きくは急性(がん化した細胞が急速に増殖する)と慢性(がん化した細胞がゆっくりと増殖する)に大きく分けられます
●急性白血病    急性骨髄性白血病について                                                                 
 血液中には赤血球、白血球、血小板などの血液細胞があり、骨の内部にある骨髄で血液細胞のもととなる造血幹細胞)から増殖しながら分化
(未熟な細胞が成熟した細胞になること)してつくられます。造血幹細胞は、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者からは
赤血球、血小板、白血球の一種である顆粒球(かりゅうきゅう)や単球に分化し、後者からはBリンパ球、Tリンパ球、NK細胞などのリンパ球に分化します
急性骨髄性白血病は、このような血液をつくる過程の未熟な血液細胞である骨髄芽球に何らかの遺伝子異常が起こり、
がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症します。
症状が起こる原因は大きく2つに分類され、骨髄で白血病細胞が増加することによって、造血機能が低下し、正常な血液細胞がつくれないために起こる症状と、
白血病細胞が臓器に浸潤(しんじゅん)することで起こる症状があります
原因
染色体や遺伝子の異常が原因の急性前骨髄球性白血病や、過去に化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療を受けた後に発症する二次性白血病以外は
、明らかな原因は不明です。放射線や化学物質などが要因になるといわれていますが、まだ十分に解明されていません。
発症頻度は10万人に2~3人で、発症率は年齢が高くなるにつれて増加します
会社概要    KDD(株) 大阪市城東区新喜多1丁目2-7-1708    通販法   今までの納品先
近赤外線開発施設 滋賀県野洲市木部930  077-589-2354 

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