ワークベンチモニター NK-5001
ESD障害対策の基本は、ワークベンチや生産設備などの金属体のアースです。アースが不完全な場合、床との電位差および電気系リークや帯電物体の接触などによって金属体が帯電します。この上に置かれた電子デバイスは金属体と同電位になり、ピンセットや半田ごてが接触するとMM(機械帯電モデル)やCDM(デバイス帯電モデル)によるESD障害が発生します。ワークベンチモニターは極めて高いインピーダンスを持ち、±0.1Vの精度で金属体の電位をモニターする測定器です。
メール
特長

電位の検出感度は±0.1Vと高く、HDDのGMRヘッドや超微細LSIのアッセンブリ工程におけるワークベンチや生産設備表面の電位モニターに最適です。

プローブタイプのため生産ラインの狭い場所でも測定できます。

ピークホールドと連続測定の2モードの切替ができます。

2電源方式の採用により長時間使用が便利になりました。(ACアダプター別売)


仕様

検出方式

振動型表面電位センサー

表示方式

デジタル液晶表示

測定範囲

±0.1V~±999.9V

測定精度

±5%以内

環境

0~40℃、65%RH以下(結露なきこと)

電源

単4アルカリ乾電池2本

オプション

記録計接続ケーブル、ACアダプター

寸法

117×70×24(mm)

質量

約360g(電池含む)


■使用例

■測定事例
対     象
測定結果[V]
電気設備からベンチへの漏洩

MAX 50.0

生産設備のアース不完全

MAX 20.0

金属ベンチのアース不完全

MAX 10.0

AC-DCアース間電位差

MAX 50.0

搬送ローラー(摩擦帯電)

MAX 80.0