成人で緑色のうんちが出る原因は、暴飲暴食と細菌性またはウイルス性腸炎が主なものになります。

便の色は、胆汁に含まれているビリルビンという成分が影響しています。ビリルビンは通常腸管に分泌され
、大腸内の腸内細菌によってビリルビンからウロビリノーゲン→ステルコビリノーゲン→
ステルコビリンと変化します。このステルコビリンが茶褐色であるため消化物(便)が茶色に見えるのです。

そしてビリルビンは腸から血液中に再吸収され、分解されると尿(黄色)として排泄されます。

緑色のうんちになるのは、腸管の働きが落ちビリルビンが再吸収されずに腸管内に蓄積されることで、
腸管内の空気に触れ酸化したときです。

2-1. 暴飲暴食

消化するのに時間がかかる食べ物を過度に摂取したり、過度のアルコールを摂取したりするなどの
行為を続けていると胃や腸に負担をかけてしまいます。

焼肉・揚げ物などの脂っこいものは、白米やパンなどの炭水化物と比較すると消化に時間がかかります。
肝臓で作られる胆汁は、脂を分解する酵素を多く分泌しますが、脂っこいものばかりを
摂取することで分泌量が増えます。

便の色に影響するビリルビンは、赤血球中に含まれる黄色い色素です。赤血球が寿命を迎え壊れると
ビリルビンが出てきて肝臓で処理されます。肝臓に運ばれるとタンパク質と結合しその後、胆汁となって
小腸に排出され、再び小腸で吸収されるとヘモグロビンになり赤血球に取り込まれます。

暴飲暴食などにより胃腸の機能が低下してしまうと再吸収されるビリルビンの量が減少して
しまうことがあります。
通常よりも多くのビリルビンが腸内に滞留し、空気に触れると酸化し緑色になるため便が
緑色になります

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